伊勢大神楽とコロナ禍の日本を歩く(前編) 2021.05.17 著者:神野 知恵(人間文化研究機構国立民族学博物館特任助教・人文知コミュニケーター、民族音楽学、民俗芸能研究) アジア 民族音楽学民俗芸能研究 7 / 7ページ 年が明けて、2021年1月に滋賀県大津市を廻る山本勘太夫組に同行したところ、頭噛みについての新たなアイディアが試行されていることを知った。大津は京都に距離が近く、人口が非常に多い都市部で、若い家庭も多い。さらに正月は家族総出で迎える家も多いので、感染の可能性が極めて高い。そのため頭噛みは全面的に中止し、かわりに厄除けの人形(ひとがた)や獅子のお守りを噛んでこれを配ることを試してみるという。山本勘太夫組の神楽師たちは、何もしないよりは、噛んでもらっている瞬間の「感動」に代わる何かを提供したいと話した。 写真8. 頭の代わりに人形を噛む様子、滋賀県大津市、2021年1月(筆者撮影) (後編に続く) 1 2 3 4 5 6 7 コロナ状況下のモンゴル:首都ウランバートルでの一年 » « 伊勢大神楽とコロナ禍の日本を歩く(後編) 地域で記事を探す アフリカ 中東 アジア 大洋州 北米 中南米 欧州 タグで記事を探す 都市史地域研究比較教育学南アジア地域研究口頭伝承研究ジェンダー研究東南アジア地域研究オセアニア地域研究ペルシア文学生態人類学オスマン帝国史民俗芸能研究中東中世史コミュニケーション学中東史西洋中世史霊長類学文化人類学特別寄稿社会学アンデス地域研究野生動物管理学哺乳類生態学中東近現代史歴史学民族音楽学