2021.05.17
著者:神野 知恵(人間文化研究機構国立民族学博物館特任助教・人文知コミュニケーター、民族音楽学、民俗芸能研究)
本記事の前編では、コロナ禍においても厄祓いの巡行を続ける伊勢大神楽の動向を紹介した。後編では伊勢大神楽と地域の祭礼との関係性や、コロナ禍で浮かび上がった彼らの活動の特殊性について俯瞰的に記す。
「伊勢大神楽」は、西日本各地で家々を訪れて獅子舞を奉納することをなりわいとする人々である。本記事の前編ではコロナ禍においても、対策をとりながら毎日各地で厄祓いの巡行を続ける彼らの動向を紹介し、後編で…