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大学では2月から後期の授業が始まったものの実験系以外は原則オンラインで、筆者は相変わらず自宅での研究生活を続けている。ただし2月8日から大学に自由に立ち入りできるようになり、必要なときに図書館を利用しやすいのはありがたい。
また大学では学生の支援活動も行われている。例えば、毎週木曜に、野菜や果物、パスタやパン、卵やチョコレートなどの入ったパッケージが400セット配布されており、6月までの支援継続が決定したと連絡が届いた。また4月には、フランス語圏の大学で歴史学を専攻する博士課程の学生のトレーニングの一環として、パンデミックに伴う経済的・社会的・文化的変動が研究に与えた影響に焦点を当てて研究発表を行うイベントが開かれる予定になっている。
先の見えない状況だが、希望を持てるニュースもある。ベルギーでは2020年12月末からワクチン接種が始まり、2021年2月24日現在、42万人以上が一回目の接種を受けたと発表されている。一刻も早くワクチン接種の効果があらわれ、パンデミックが収束に向かうことを願ってやまない。